まるる探検隊

特に何の才能もない34歳が過ごす日常の記録

無職な日々

稲葉浩志の「Overture」という曲、ご存じですか?

名探偵コナンのエンディング曲で、結構好きな曲でした。

 

当時、好きな人と同じ高校に行くために必死に勉強していたのですが、最後の模試で合格ボーダーを超えられず。

田舎だったので公立の志望校に落ちるとヤンキー多めの私立校に行くしか選択肢がなく・・・腹をくくる勇気もなくランクを1つ下げて合格安全圏の高校を受験しました。

志望校を変更すると決めた日は泣きましたね。

 

そして、その頃によく聴いていたのが「Overture」でした。

ラストの歌詞、「ありえないとしても 君であってほしい」が胸に響きまくっていました。

 

その後、好きだった子は市内トップの進学校を卒業して早稲田大学に進学したみたいです。

一方、私は東京の何てことはない私立大学を卒業後そのまま東京で就職。

社会人をそれなりに楽しんでいましたが、転職の失敗を機に悩ましい人生に。

そして、いま無職・・・あはは。

 

 

久しぶりに「Overture」を聴いて気がついたのですが、この曲は無職に刺さります。

 

特に刺さる歌詞はこちらでしょうか。

 

 

胸をはってひとりになって すがすがしい気になったけど

自由を求め もがくエネルギー

そんなものがなぜか恋しい

 

終わらしたんだよ ありったけの勇気をしぼって

そして立ち止まる 何もできないことを知って

 

 

・・・これは、まさに今の私。

 

前職は仕事内容も人も社風もすべてが合わなくて、5年ほどで耐え切れず退職しました。

臆病な性格の私が、次の職も決めずに退職したのはかなり思い切ったことでした。

辞めた会社には何の未練もないですが、いざ仕事を手放してみると自分が何もできないことを思い知らされます。

そんな自分から抜け出したくて転職活動を始めてみるも、今度は自分が何をしたいのかわかりません。

今まで何となくで生きてこられましたが、ついに自分と見つめ合わなければいけない時が来たんだと思います。

 

 

こちらも「Overture」の歌詞ですが、

 

誰も教えてくれない 舌打ちしても変わらない

どこに向かえばいいのか どうやればいいのか

暗闇にうずくまって どうしようもなくて

まっさらになって初めて 見つけるんだろう

僕だけの出口を

 

今なんだよ 何かを始める時なんだよ

心細くても やりきれない夜を越えて

辿り着こう いつの日か

 

・・・今、「Overture」を聴いてよかった。

この悩ましい日々の先には何かがあるはずだと思えます。

(あと、稲葉さんでもこういう気持ちになったりするのかと思うと心強い)

 

 

中学生の私は、34歳の自分がこの曲を聴いて失恋ではなく無職の心情として刺さりまくるとは思いもしないでしょうね。

申し訳ない、中学生の私。

 

でも、あの頃には想像もしなかった未来があるように、これからも先のことはわからない。

これまでも曇ったり晴れたりな人生だったわけで。

無職な日々は思っていたよりも悩ましいですが、そのことを忘れずに過ごしていきたいです。

 

今週のお題「名作」